田中

田中 靖啓さん
1965年生まれ
職 業:建設コンサルタント


94年、アリゾナの熱い夏を走り抜けたカウボーイ!


バイクとの出会い
◆僕が初めてオートバイに触れたのは、確か、小学生の頃だったと思う。おじさ んの前に座らせてもらい、辺りを回ってくれた。と、警察官の看板が立っている ところにさしかかったとたん、おじさんは、何を思ったのか、急にUターン。そ のとき僕は子供心に、「オートバイはちょっとアブナイ乗り物なのかな」のよう な感じを抱いた。いたずらな僕は、ちょっとした興味を持つことになった。


いつかはハーレー
実際にオートバイに乗ったのは、大学に入ってからであった。国産の250ccで 日本中をツーリングして回り、学生時代が終わろうとしているころ、雑誌でみた HONDAのCBXに心を引かれ、単純な僕は、限定解除試験を受けに行くこと にした。幸運にも比較的早い段階で合格し、大学も無事卒業となった。  就職してすぐ、CBXを買う。ハーレーも考えてはみたが、これは別格だ。ハ ーレーは特別だ。  僕自身としては、「20才や30才の若造がハーレーに乗っても、サマにならな い。ハーレーに乗れるのは、40才を越えた、腹も肥えたおじさんが乗るものだ」 と思っている。40代で初めて、ハーレーに乗る資格が与えられる。だから、「20 代、30代のうちは、CBXかBMWで颯爽とハイウェイを走る」と勝手に考えて いた。


フリーダム!!アメリカ
 そんな僕に、憧れのハーレーに乗る機会が訪れた。しかも、アメリカ・アリゾ ナをハーレーで走るツアーだ。こんなチャンスを逃す手はない。ツアー当日、彼 女(今の嫁はん)に見送られ、成田空港から機上の人となる。  アリゾナは、暑い! しかし、心地よい暑さだ。空気は乾いている。汗もかか ない。日本しか知らない僕は、これだけで感激してしまった。  走り出しても、日本とは違う。道はどこまでも、まっすぐ続いている。遠くに 見える岩が、いつまで経っても、その位置を変えない。どれだけ走っても、その 岩に近づけない。景色も変わらない。走るのに飽きた時には、大声で歌を歌う。

チドリで走る区間もあれば、自由走行の区間もある。自由走行区間は楽しい。 アリゾナの道は、まっすぐなので、間違うことは、まず、ない。道ばたにハーレ ーを停め、写真を撮る。すっかり、観光客になっている。  脇道に入ってみる。小さな小学校があった。異文化に触れたことにない僕は、 おそるおそる、門の前に立つ。校舎がある。旗が風になびく。奥のほうには遊具 がある。なんだ、日本もアリゾナも同じだ。子供は子供、どこでも同じなのだ。

ツアー最終日、アリゾナをフリー走行!!あと40マイルほどでネバダ州に 入る。 ネバダ州は、州法でヘルメット着用が義務づけられてる。ノーヘ ルで走るチャンスは、これが最後だ!!  今回参加したツアーでは全行程、ヘルメットの着用が義務づけられている。だが、僕はこっそりヘルメットを脱いだ。日本か ら持ってきていたストラップで、ヘルメットをリアシートに留める。  ここからは、初めてのノーヘル走行だ。サングラスをしているものの、風が目 に痛い。涙が吹き出す。しかし、しばらくすると、目も慣れたのか、風が爽快に なる。ハーレーに乗り、アリゾナの道をノーヘルで走る。日本では体験のできな いことだ。  7日間のアリゾナ・ツーリングは、あっと言う間に終わってしまった。まだま だ、走り足りない気分だった。いつの日か、アメリカ横断にチャレンジしたい。
(写真右:ルート66アリゾナ)

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